最終更新日 2024年10月25日
こんにちは。胡蝶蘭専門店を営む山田と申します。今日は、特別なシーンで胡蝶蘭を贈る際の注意点やマナーについてお話ししたいと思います。
胡蝶蘭は、その美しさと優雅さから、お祝いごとの贈り物として大変人気があります。新築祝い、開店祝い、就任祝いなど、様々な場面で活躍してくれる花です。
しかし、胡蝶蘭を贈る際には、いくつか気をつけたいポイントがあります。相手に失礼のないよう、また、胡蝶蘭の魅力を最大限に引き出せるよう、贈り方のマナーを押さえておくことが大切なのです。
今日は、長年胡蝶蘭を扱ってきた私の経験から、胡蝶蘭の贈答マナーについて、詳しくお伝えしていきます。これを読めば、あなたも胡蝶蘭贈りの達人に!ぜひ最後までお付き合いください。
目次
胡蝶蘭を贈るシーンと選び方
贈るシーンに合わせた胡蝶蘭選び
まず初めに、胡蝶蘭を贈るシーンと、それに合わせた選び方についてお話しします。
胡蝶蘭が贈られるシーンは、主に以下のようなものがあります。
- 開店祝い・開業祝い
- 就任祝い・栄転祝い
- 新築祝い・引越し祝い
- 結婚祝い・結婚記念日
- 誕生日・長寿祝い
シーンによって、贈る胡蝶蘭の種類や色合いを変えるのがおすすめです。例えば、開店祝いなら、華やかな印象の大輪系の胡蝶蘭が喜ばれます。白や鮮やかなピンク、赤など、明るい色合いを選ぶと良いでしょう。
一方、就任祝いでは、落ち着いた雰囲気の中輪系や、上品な色合いの胡蝶蘭がマッチ。紫やグリーンの胡蝶蘭など、控えめながらも存在感のある色を選ぶのがポイントです。
贈るシーン | おすすめの胡蝶蘭 |
---|---|
開店祝い | 大輪系、白、ピンク、赤 |
就任祝い | 中輪系、紫、グリーン |
新築祝い | 大輪系、白、黄色 |
結婚祝い | 中輪系、白、ピンク |
誕生日祝い | 小輪系、ピンク、黄色 |
このように、シーンに合わせて胡蝶蘭を選ぶことで、相手に合ったプレゼントが準備できます。
予算に合わせた選び方のコツ
次に、予算に合わせた胡蝶蘭の選び方についてお伝えします。
胡蝶蘭の価格は、その大きさや品種、そして販売店によってもかなり差があります。一般的な相場としては、以下のような感じです。
価格帯 | 胡蝶蘭の種類 |
---|---|
5,000円前後 | ミニ胡蝶蘭、1本立て |
10,000円前後 | 中輪系、2本立て |
20,000円前後 | 大輪系、3本立て |
30,000円以上 | 大輪系、5本立て以上 |
予算が限られている場合は、ミニ胡蝶蘭や1本立てがおすすめ。小ぶりながらも、十分に胡蝶蘭の美しさを伝えられます。
予算に少し余裕があるなら、2本立てや3本立ての胡蝶蘭を選ぶと良いでしょう。ボリューム感があり、より華やかな印象を与えられます。
高予算の贈り物なら、5本立て以上の大型の胡蝶蘭も選択肢に入ります。豪華で存在感抜群。相手に特別な気持ちを伝えたい時におすすめです。
ただし、胡蝶蘭は大きければ良いというものではありません。相手の部屋の大きさや、置く場所のスペースも考慮して選びましょう。
贈る際の注意点とマナー
胡蝶蘭を贈る際のタブー
さて、いよいよ胡蝶蘭を贈る際の注意点についてお話しします。
まず覚えておきたいのが、胡蝶蘭を贈る際のタブー。以下のようなケースでは、胡蝶蘭の贈呈は避けた方が無難です。
- 病気見舞い
- 法事・葬儀
- 不祝儀の席
胡蝶蘭は、あくまでお祝いの花。病気見舞いや不祝儀の席に贈ると、相手を不快にさせてしまう可能性があります。特に、法事や葬儀では、白や黄色の花を贈る習慣があるため、胡蝶蘭は馴染みません。
このようなシーンでは、胡蝶蘭以外の花を選ぶようにしましょう。
贈り状の書き方と添え方
次に、胡蝶蘭に添える贈り状の書き方についてお伝えします。
贈り状は、胡蝶蘭に込めた贈る側の気持ちを伝える大切なアイテム。以下のようなポイントを押さえて書くようにしましょう。
- 目的や贈る相手を明確にする
- 簡潔に、分かりやすい言葉で書く
- 相手への感謝や祝福の気持ちを込める
- 失礼のない言葉遣いを心がける
例えば、開店祝いなら「新しいお店のご開店、心よりお祝い申し上げます。今後のご発展を心よりお祈りしております」など、シンプルながらも真心のこもったメッセージを添えると良いでしょう。
贈り状は、胡蝶蘭に直接添えるか、別途封筒に入れて渡すのが一般的です。封筒に入れる場合は、表書きに「祝」や「御祝」と書き、裏には差出人の名前を記入しましょう。
直接手渡しする際のマナー
最後に、胡蝶蘭を直接手渡しする際のマナーについてお話しします。
胡蝶蘭を直接渡す場合は、以下の点に気をつけましょう。
- 両手で丁寧に渡す
- 相手の目を見て、祝福の言葉を添える
- 胡蝶蘭の置き場所を確認する
- 手入れ方法を簡単に説明する
「おめでとうございます。これからのますますのご活躍をお祈りしています」など、相手の門出を祝福する言葉を添えながら、胡蝶蘭を手渡しましょう。その際、胡蝶蘭は両手で丁寧に持ち、相手の目を見て渡すのがマナーです。
また、事前に置き場所を確認しておくと、スムーズに胡蝶蘭を設置できます。簡単な手入れ方法を伝えておくのも、贈る側の心遣いが伝わって良いですね。
まとめ
胡蝶蘭の贈答マナーについて、いかがでしたでしょうか。
胡蝶蘭は、贈るシーンや予算に合わせて選ぶことが大切。相手に合った胡蝶蘭を贈ることで、あなたの気持ちがより伝わるはずです。
また、胡蝶蘭を贈る際は、タブーを避け、贈り状の書き方や手渡しの際のマナーに気をつけること。これらを押さえておけば、失礼のない、素敵な胡蝶蘭贈りができるでしょう。
胡蝶蘭という特別な花を通して、相手とのご縁を大切に育んでいく。そんな贈り物の文化を、これからも守り続けていきたいものですね。
以上、胡蝶蘭専門店の店主である私から、胡蝶蘭贈答のマナーについてお伝えしました。この記事が、皆さんの胡蝶蘭贈りのお役に立てれば幸いです。
大切なあの人へ、心を込めて胡蝶蘭を贈ってみませんか?きっと、あなたの気持ちが相手に伝わるはずです。